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後部座席から、弱々しいはるかの声が聞こえてくる。
振り返り見ると、はるかは申し訳なさそうな表情をして、体を縮めるように小さくなりながら口を開いた。
「あ、あの。本当にごめんなさい。私なんかのために……」
「はるか!謝る前に挨拶!
久しぶり!」
静かとはかけ離れた美沙。はるかに向かい、テンション高く笑いかけた。
本当に美沙は……。さっきまで死線の瀬戸際にいたんだぞ。マイペースというか……。なんて言うか……。
「久しぶり。はるか」
俺も美沙に続き、はるかに挨拶をした。
仁も照れているのかわからないが、運転をしながら軽く会釈をして挨拶を済ませる。
とりあえず、はるかにこれだけは聞かなければならない。
一つはゲームを始めたきっかけ。
二つ目はユキヤを知っているのか?知らないのか?
三つ目はあの状況に何故なったのか?だ。
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