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はるかの言葉に、仁は即 返事をする。
「何故その四つのどれかにメインストーリーの入口があるってわかるんだ?」
「話せば長くなるけど……簡単に言えば、シンデレラクエストをクリアするのにアイテムが必要な事。
眠り姫はクエストの中で姫が起きないから誰もクリアしてない事。
古のドラゴンと、光と闇の間はゲーム側がクエスト名だけをプレイヤーに流し、まだ誰もプレイしてない事かな……」
もう何を話しているのか理解するのが難しい……。駄目だ。ついていけない。
「そのメインストーリーも一切の謎に包まれたままか……」
仁は笑みを浮かべて口を開いた。
「全くわからないってのがやっぱり面白いな」
俺は全く楽しめないけどね。
だいたいこのゲームを楽しいって奴の気が知れない。自分が死ぬかもしれないし、痛みを感じるゲームだぞ。
俺は、少し溶けかかった氷とオレンジジュースが入ったグラスを持ち、口に運んだ。
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