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「はるかも次からは俺の家で一緒にやろうぜ」
オレンジジュースを飲み終わり、俺は何気なくはるかにそんな言葉をかけてみた。
「え!」
「難しいのか?」
「大丈夫だよ。ありがとう……」
ニコッと微笑む はるか。何故か一瞬だけ心臓が飛び跳ねる。
微笑むと同時に髪が僅かに揺れ、斜めになった事で前髪が目に被さる。
何だよ…………。
はるかの笑った顔はめちゃくちゃ可愛かった。
照れてしまい、俺は氷が入ったグラスにもう一度口をつけた。
カランカラン
その時、鈴の音が店内に響き渡り、入口に全員の視線が集まる。
見ると、入口には優君が立っていた。
綺麗な顔で優しい表情の優君は穏やかに口を開く。
「お待たせ。じゃあ、僕達の屯所へ行こっか」
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