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自動ドアから出ようとした刹那、誰か入ってきたようで向こうからドアが開いた。
「――!」
他プレイヤーだ。
自動ドアが開いた先に立つ人物。
俺は唖然とした。浅葱色の羽織だ。優君と同じ様で新撰組に違いない。
「やっぱり馬の競争はやめるべきですね」
その人物は独り言を呟きながら受付を目指す。
体勢を極端に前のめりにしているため、死人のような歩き方だ。と言うより、表情が死にそうな感じだ。
「このまま生きるのには、どうすれば良いのでしょうか?」
その男は俺達に目もくれず、受付を目指し歩いた。
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