新撰組屯所

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見た瞬間に、ありえないと心の中で呟いてしまう。 それは現実世界では、絶対ないだろうとすぐにわかる建物。 「あれが僕達の屯所なんだ」 優君は少し照れたように笑う。 東京がまだ江戸と呼ばれていた頃、江戸城という名前のお城が建っていた。 その江戸城をモチーフにしたのだろうか? 視線の先にある物。 東京駅周辺はビジネス街という事もあり、高層ビルが建ち並んでいる。 そのビル群よりはるかに高く、遠くから見ても一目でわかるはずだ。 視線の先には建ち並ぶビル群が小さく見えるほどの、巨大なお城が建っていた。 幾重にも連なる階層がはるか高く空に突き抜けている。 「中は意外と現代風に作られていて、お城は見た目だけなんだ」 でもフィールドって1日経過すれば元に戻るんじゃなかったっけ? 明らかに現実世界ではないオリジナルの建物。 優君はその疑問を晴らすように答えてくれる。
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