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「あ、あの、和也君……」
こんな状況でも、はるかは変わらずおどおどしている。
いや、今はこんな状況だからこそか……。
「ごめんな。巻き込んで」
申し訳なさが湧き出てくる……。
『よし。えらいぞ。落ち着いてきたじゃないか』
ああ。だいぶ冷静になってきた。ありがとう。
光刀との対話。本当に自分でも驚く程、冷静になれていた。
今のこの状況、男の俺がしっかりしなきゃいけない。
はるかは回復が出来る。それは嬉しい予想外。少しぐらいの怪我なら、はるかが治してくれるはずだ。
はるかは俺の言葉に黙って首を振った。
とりあえずこの部屋を調べてみるか。
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