死の瀬戸際で

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ちょうどそう思った時、部屋全体が激しく揺れ、足元がおぼつかなくなる!視界は上下に揺さぶられる事で壁が何重にも見えた! 巨人がこの部屋を両手で持ち 揺さぶっていると勘違いしそうな程、部屋の中は激しく振動する。 俺とはるかは身を屈めた。 部屋の揺れが静まり、見ると壁の一部分が崩れ落ちて奥への入り口が開かれていた。 ちょうど人間二人分が並んで通れるくらいの大きさだ。 崩れ落ちた壁の向こうは道が続いている。 この先の敵を倒せば帰れる。鬼退治の事を思い出したら、そんなに難しいクエストじゃない。 俺は先頭に立ち、はるかは背後に回って前に歩き始める。 部屋の穴を潜り抜けた。
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