死の瀬戸際で

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足下しか見えないような薄暗い視界が、突然開けた! 眩い光は、目に突き刺さるように明るい。 最初は狭い部屋。次は細い廊下へ。床や壁がレンガで作られているのは変わらずだが、最後の部屋は凄まじい広さを誇っていた。 見渡す限りで100m以上はある。 その中心部には、黒い何かが居た。 あれが敵か……? いざ敵らしき者を見ると、自分でも恐ろしい程、落ち着き始めた。 光刀。抜刀した方がいいか? 『まだ、早い。煙は大抵、動揺を誘える。あの煙はこちら側の切り札でもあるんだ。タイミングは君に任せるが、なるべくギリギリまで堪えろ』 なるほど……。初めから構えれば良いってわけでもないのか。 念の為、俺は柄を握り締めた。 ━━━━━━━━━━━━━━ クエストボス接近中! ━━━━━━━━━━━━━━
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