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そのクエストは、あるビルの一角に設置されていた。おそらく現実世界なら、ＡＴＭがありそうな場所。
鉄の扉があり、その上に看板が掲げられている。
“殺人犯殲滅クエスト”
やはり桃太郎の時と一緒……。
しかし、一カ所だけ違う部分があった。
完全に予想外の出来事。こういう時に限って、良くある事だ。
《使用中》
誰か部屋の中に入っている？ そうだよな。普通に考えて……。
静けさだけが漂う街並み。まだ太陽が近い。
日差しを浴びながらも、はっきりと赤色に点灯し、文字が浮かんでいる。
どうする……？
そうだ。他にプレイヤーは多数いるんだ。
この場合を考えていなかった……。
退くべきか？
待つべきか？
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