かぐや姫

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あれから、二時間以上は経過している。 横転した車を起こすことが出来なかったので、一度歩いて高速道路を降り、近くで手配するはめになった。 幸いにも高速道路の入口であったため、降りた後、車はすぐに見つかった。 現在、かぐや姫クエストのために再び群馬県に向かっている。 車内は異様に明るい雰囲気に満ちていた。 原因は美沙だ。 珍しく助手席に座り、やたら明るく喋って盛り上げている。 「いやー!和也かっこよかったよ!ねー!はるか!」 「う、うん。和也君。すごかった」 「そうだよ!和也。俺も戦いたかったくらいだ」 俺に気遣ってか、美沙を先頭にみんなが会話を途切れないようにしてくれていた。
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