かぐや姫

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わけのわからない奴が一人仲間になったが、そこからは急いだ事もあり、スムーズに道のりを歩いていった。 もうすぐ山の麓だ。 見れば、もう目の前と言っても良い程に山がそびえ立つ。 一本道が開け、周りは無数の木が立ち並んでいて、見通しが極めて悪い。 雨が降りそうな湿気。 さらに霧が辺りを漂う。 そんな中、与作は先陣をきって前に進む。 一度や二度ではなく、何度もこの道を通った事があるような手慣れた感じだ。 さすがだな。 額から垂れてくる汗を拭い、与作の後に続く。 道がわからない沢山の男達が、周りをうろちょろしていた。
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