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少し息を荒くして、与作は話し続ける。
「竹じいが山へ行く度に頻繁に沢山の小金を発見するようになったんだ。
あっさりと村を出て行くのには、かぐやと仲良くなった時間より早かった気がする。
かぐやも気づいていたんだろうな。村を出て行く事にさ。
本当に不思議な子で。実際、小金が見つかり始めたのはかぐやが現れてからだし、他の村の人間が探しに行っても見つからない。
普通じゃない、ってのが確定的だったのは、かぐやが俺に隠れて山でした事を見せてもらった時だった」
聞き入ってしまう与作の話。
空気が重い中、また美沙が口を開いた。
「何なのー?その確定的な事って」
「蓬莱の玉がなる木を作ったのは、かぐやなんだ」
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