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ふいに思い出す現実。
蓬莱の玉の木は、落雷で下に落ちたんだ!
空を見れば、雨が弱くなり、割れた雲の間からは太陽の光が差し込んできていた。
そう言えば、あれだけ騒がしかったのに、さっきから岩の周りの声が聞こえなくなっている。
他の奴らは枝を拾って、山を降り始めたんだ。
俺達はここに辿り着くまで、およそ1日かかっている。
馬を使ってた奴らは、その時間より明らかに早いはず。
「与作!起きろ!」
この事態に仁はいち早く気付き、先に与作を起こし始めた。
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