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二人共 新撰組の羽織を着ていることから、優君のチームメイトだとわかる。
「とりあえず紹介するね」
優君は俺達の方に来て、後ろの二人を手のひらで指し示す。
「左にいるのがプレイヤー名、織田信長。三番隊の組長で、みんなは信長さんって呼んでるよ」
見上げてしまう巨大な体と羽織の下に纏ったゴツい鎧。顔に纏った甲冑と口元の髭は如何にも、武将の雰囲気を醸し出している。
「よろしく」
低く野太い男らしい声で、信長さんは挨拶をした。俺達はそれに合わせて緊張しながら頭を下げる。
もう一人は……。メガネをかけた中年の男。体格は太り気味で、Yシャツの上に着た短めの羽織姿は、失礼だが正直 電気屋の店員にしか見えない。
「こっちは五十嵐健介さん。昨日づけでセスの隊から僕の隊に移ってきたんだ」
五十嵐と紹介された男は、ペコリ頭を下げた。
同じように俺達は五十嵐さんに頭を下げる。
こうして7人で椅子に座り、話が始まった。
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