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「んで、何で呼び出したんだよ」
恐ろしい雰囲気から話す信長さん。早くも空気が悪い。
信長さんは窓際の席に座り大股を開いて、優君に質問した。
どうやら信長さんも優君に呼び出されたらしい。
その隣に座った優君は、微笑みながら信長さんに答えた。
「ほら。あれですよ。ちょっと前の会議で話した潜入の件」
俺達には関係がない話しかな。潜入なんて、危なそうな話だ。
「ああ。あれか。お前、その話も含めて今日話に来たんだろ?」
会話には参加する隙すらみられない。まさか、いきなりこんな展開になるなんて、思いもしなかった。
そもそも他の人が来るなんて聞いていない。
「そうですよ。土方さんには、ああ言いましたけど。だから色々と信長さんにお願いしようかなって」
ふと、優君の隣に座る五十嵐さんに視線を向けてみると。
五十嵐さんは机に突っ伏して、寝ていた。
え?寝ている?
「なんか話が見えてきたわ」
信長さんの声が静かな喫茶店内に響いた。
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