メビウスの輪

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条件? 思いもよらない言葉に俺は戸惑いを隠せなかった。 「条件って……」 そんな話に、思わず聞き返してしまう。 新撰組に入ることがメリットだとしたら、それに対して何かをしなければいけないってことだよな? だから条件なんだ。 「信長さん。僕が説明します」 優君が真剣な顔つきで、俺に視線を向けた。 「和也君。僕達、新撰組はもうすぐ過去にない大きな戦いを迎えることになる」 「大きな戦いって……」 「数ヶ月後に、新たなルールの追加があるんだ。それがチーム対抗戦。チーム登録はクエスト以外で意味がなかったけど……。今までチーム同士の戦いなんて、いざこざみたいなものだったし。それが今度からは意味があって、正式な戦いになる」 どういうことだ?イマイチ話を掴めない。 優君は話を続ける。 「チーム同士が戦って どちらかが負けると、相手が積み上げてきたもの、全てが手に入るって言えばわかりやすいかな。ルールは色々細かいんだけど」 「その戦う相手チームってどこなんですか?」 仁が話に割って優君に質問する。的確な質問だ。 「僕達が前に2位のチームって事は説明したよね?その上。1位のチーム。メビウスの輪だよ」
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