三国志

2/9
前へ
/30ページ
次へ
この世に恐ろしい存在があるとしたら、まさにこの人達だと俺は考える。 しかし、同時に別の感情も湧く。 この人達は裏切らなければ優しい。この人達がしていることは正義だ。 困った人々を救うのは、仏のような姿。 弱気者に手を差しのべるのは、誰の目から見ても神に見えるだろう。 神と三国志。いつからプレイしてるのかは知らないが、やはり凄まじく強い。 ほんの数分前に起きた事件は、メビウスの輪全体を震撼させた。 あの場にはほとんどのメンバーが全員いたはず。 幸いなことに、事件が起きてからほんの数十秒で決着はついた。 その後、何事もなかったように集会は続き、無事に終了。 上から見下ろしていると、一つだけぽっかりと空いた空間がある事に気付く。そこは新撰組の奴が死んだ場所だった。 血だまりが出来ているのか、そこを誰も踏もうとしない。 そして、今に至る。 緊急会議。神、三国志、四大元素が集まり開かれるのは、稀なことだ。 あっそうでもないかも。つい最近、土神が戻って来なくて開かれた。 「結果報告」 神は玉座に座り、細い足を組んだ。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1164人が本棚に入れています
本棚に追加