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ヒカル。その名前はメビウスの輪の、ごく一部が知る名前。
数ヶ月前に突然、本部に訪れてきたって奴だ。
ちなみに俺達、四大元素は接触していない。
あっ。俺は遠征からたまたま帰ってきた時にチラッと見かけた。チャラい奴だったな。
どうやら噂では神と三国志に挨拶だけ、かまして帰ったらしい。
それ以来、神はヒカルって奴に夢中なのも、ここだけの話だがな。
「孫権は反対なんだよね?ヒカルがメビウスの輪に加入するのは」
神はそう言って、孫権に眼差しを向ける。
「あいつだけは反対です。あんな得たいの知れない訳のわからない男を入れるのはチーム全体の危機になりかねない」
曹操が何か閃いたような口を開いた。
「じゃあ戦争だけ一時的に加入してもらうってのは、どうかなー?」
神が隠された布の奥で、はっきりと笑ったのがわかった。
「面白いな。それ」
嬉しそうなのは誰の目から見てもわかるし、言葉からして明らかだった。
そんなに好きなのか。ただ一度で神に気に入れられるのは嫉妬に値する。
「俺もそれなら問題ないと思う」
劉備が曹操の意見に賛同した。
それを聞き、神は全員を見渡してから口を開く。
「決まりだ。新撰組との戦争にヒカルが参加してもらうようにしたい」
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