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神の言葉は続く。
「奴をどうにかして引っ張ってきてもらいたい。そのためなら、如何なる望みも叶えると」
メジャーリーガーもびっくりな待遇だな。
曹操がつけ加えるように口を開いた。
「戦争に参加する際にチーム登録はしなくても大丈夫だからー」
え?そうなの?そんな方法があるの?俺、知らないんだけど……。
「ですが私達は本部から離れるわけにはいきません。戦争の準備や戦略、それに加えてクエスト攻略やメインストーリーの捜索に手を抜くわけにはいかないですから」
孫権は渋々と言う感じで、未だに納得をしていない雰囲気はあった。
「わかってる」
神は孫権の言葉に頷く。
「ヒカルに仲間もいるか、わからない状況ですから。彼が自身でチームを作っている可能性も否定できません」
さらに孫権は的確な指摘をした。
神に対して、これだけズカズカと言えるのは三国志だけだ。
俺達が何か意見や逆らいをすれば、それこそさっき殺された新撰組のメンバーみたいになりかねない。
「わかっている。仲間がいる場合、検討。連合軍を作ることも考えてもいい」
何だか話が大きくなってきやがった。
「スカウトには、とりあえずお前が行け。炎神」
神は光る布に包まれた腕を上げ、指を差す。
その方向は真っ直ぐ俺を差していた。
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