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ログアウト後、仁は言った。
「明日は言われた通り、ログインせずにそれぞれゆっくり休もう。かなり疲れが溜まっているはず。ログインのノルマは48時間あるから一日休んでも問題はない」
優君との約束の時間。クエスト本番は七日目の正午開始だ。
今は五日目の夜十一時。もうあと一時間で六日目に突入する。確かに丸一日空けても問題はない。
全員が仁の意見に頷く。
俺の役目はB地点からスタートし、約700M全力で走る。
クエストの制限時間が500秒しかないから、ほぼ全力で走れることが望ましい。
現実世界よりは速く走れるが、それでもかなり不安があった。
「じゃあ、またな」
仁、美沙、はるかはいつものように帰っていく。
今日は早く寝て、明日もう一度、自分だけで行ってみようかな。
プレイヤーに狙われる危険性はあるが、復習しておくだけでも全然違うはずだ。
光刀もルートを指示してくれる手筈になっている。大丈夫。私が教えようとか言ってくれてたな。
そうだ。一刻も早く寝て、明日もう一度行こう。それが良い。
ピンポーン!
部屋にはインターホンが鳴り響いた。
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