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優君は地図を取り出して、ホワイトボードに貼りつける。
「スタート地点をABCDとする。さっき書いた四つの丸は一見、全部がドラゴンまで同じような距離に見えるけど、実際は違う。ビルがあったりとか辿り着くまで、それぞれ距離にバラつきがあるんだ。その中でも……」
優君は地図の中央の下に、Aと書き込む。
「A地点はドラゴンまで距離が一番近い。何度か曲がるけど、ほぼ一直線だからね。だいたい500mくらいかな。一番、足が速い人が担当するポジションだよ」
それでも500m。一番遠い人は、だいたい何mになるんだ?
「このA担当が巨大網をドラゴンに仕掛けるのがベストなんだ」
自然と俺と仁と美沙は、はるかを見ていた。
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