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まさかの数字に開いた口が塞がらない。8秒……。
一番近い場所でA地点の約500mだよな?
空を飛んだとしても、非現実的な数字だ。
「それは喫茶店の時に新撰組最強と話していた、天草四郎さんですか?」
仁のさらなる質問に優君は首を振る。
「違うよ。天草さんは11秒。他の組長だよ。僕達、新撰組のトップの局長が42秒。土方さんは28秒。それぞれ得意、不得意があるから。一つの能力に長けていると、ある分野では一番になれる」
500秒が余裕に感じてくる魔法の言葉だ。二桁の数字を聞いていると、500秒あれば何とかなるような気がしてくる。
「実際はドラゴンが死んでも、クエストボックスに戻るまでにロードの時間があるから十分くらいは元に戻れないんだけど、それは勿論含まれない。数字はクリアした後にクエストボックス内の機械に表示されるから見てみなよ。じゃあ次に外へ出て、それぞれのルート確認に行こう」
優君は明らかに困った表情をした。
「あっ。僕、外に出れないんだ」
その後、解決策も見つからず、優君は地図でルートを詳しく説明してくれた。
結果的にドラゴンのルートのパターンの説明を終えたところで、一日目が終了した。
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