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「じゃあ明日、上野駅に12時に」
玄関先という事も忘れ、しばらく雑談した後、はるかと約束する。
「ありがとう。おやすみなさい。和也君」
「ああ。じゃあまた」
アパートの階段を降りて、はるかは帰っていく。
振り返ることはないが、何となく俺は玄関からはるかの背中を見送った。
思わず約束してしまったが、本当に良かったのだろうか?
もうすぐ時計の針は0時を回る。
でも……たまには息抜きが必要だ。
βl@ck★OUTを始めてから、遊びに行く事なんてなかったからな。
ルートは何度も確認しているし。それぞれが役割をうまくこなせば難しい事はないはずだ。
大丈夫。大丈夫。何度も心に言い聞かせる。
やはり体に疲れが溜まっていたのか、床につくとすぐに眠ってしまった。
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