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落ち着け。落ち着け。落ち着け。冷静になれ。
立ち止まった事により、全身から一気に噴き出した大量の汗。
自然と光刀を握る力が強くなる。
(残り時間 372秒)
これは仁が言っていた予想外の展開だ。
慌てるな。ちゃんとその場合も練習してきただろ。
(残り時間 370秒)
そうだ。はるかが失敗した場合は、俺か美沙が巨大網を投げる事になっている。
ドラゴンとの距離が近いのは俺の方だ。
「美沙!来るなああああ!予定変更だ!」
(残り時間 367秒)
美沙には俺が巨大網を投げつけた後、フードガンで遠距離攻撃を仕掛けてもらうのが最善の選択だ。なら、これ以上近づいてくるより様子を窺ってもらってた方が良い
俺の声に反応し、ドラゴンの顔はギョロリとこっちに動いた。巨体は地響きを立てながら回り始める。
(残り時間 363秒)
仁はまだ数十秒、ここへは来ない。
俺が何とかするしかないんだ!
(残り時間 360秒)
『一旦、戻すぞ!』
光刀は大砲から、刀へと戻っていく。
同時に俺は、懐から巨大網を取り出した。
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