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美沙は俺の声に反応したのか、ドラゴンが動いてる事で悟ったのか、ちゃんと立ち止まってくれた。
冷静にフードガンを構えている。
(残り時間 ３５７秒)
ドラゴンは大きな牙を誇示させ、一歩一歩、俺の場所を目指して歩き始めた。
ドスンッ──！
ドスンッ──！
ドスンッ──！
(残り時間 ３５２秒)
落ち着け。落ち着け。
『どう見ても、今の君に勝てそうな相手ではないな。しっかりと狙いを定めろ』
巨大網は適当に敵に向かって投げても、効果は発揮しない。
敵の体の上部を狙い、体全体をうまく包む位置でなくてはならない。
勿論、チャンスは一度きり。
一度、網が開いてしまうと、もう元の形には戻らない。
美沙も仁も念のため所持しているが、出来ればこれ以上、後の展開には引き伸ばしたくない。
(残り時間 ３４８秒)
『一か八か、賭けてみる手もあるぞ。愚策かもしれないがな』
俺とドラゴンまでの距離は５０ｍ程だ。もう少し近くに来なければ、投げられない。
(残り時間 ３４６秒)
作戦？
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