952人が本棚に入れています
本棚に追加
『ああ。この距離なら丁度良い。いや、敵との距離、20m地点がベストだな。
作戦は至って簡単だ。敵の足下に向かって私を投げる。手前の地面に突き刺さる感じでな。私が敵の気を引けば、その間に君は巨大網を放てるはずだ』
(残り時間 343秒)
『こうしている間にも距離は狭まった。どうする。決めろ』
光刀を投げたら、俺は丸腰になるじゃないか!
『大丈夫だ。落ち着け。投げつけた後、私を拾いにくれば良い。ドラゴンは拘束されるはずだ』
本当に一か八かだな。
『確実に当てるためだ。ドラゴンは私が必ず怯ませる』
わかった!すぐに拾いに行くからな。
俺は再び光刀を引き抜いた。距離は今の感じだと20mほどだ。
今しかない。
自然と緊張感が吹き飛んだ。目の前の事に、意識が集中する。
数秒前まではなかった、予定外の作戦。
『力を少しもらうぞ!』
俺は槍投げのように構え、敵の足下を狙い、光刀を投げ放った!
(残り時間 339秒)
最初のコメントを投稿しよう!