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「はあはぁ!わかってる!」
光刀の言葉に、声に出して返事をするほど余裕はなくなっていた。
全速力の走りに加え、続けざまの連続攻撃。
(残り時間 240秒)
こんなすぐに疲れるとは思ってなかった。
練習では、続けてやることはなかったからな。
また、これだけの攻撃数を放った事も初めてだ。
額に浮かぶ汗が邪魔だ。
(残り時間 236秒)
両手で大砲の形となった光刀を支えているため、俺は上を向いて、汗を下に垂らした。
そのまま肩を上げて、顔面に押し付けて汗を拭う。
(残り時間 232秒)
その時だった。
視界の端で何かが動く。
ちょうど、ドラゴンの真上から少し横にズレた五階建てはありそうなビルの屋上。
次の瞬間、小さくだがはっきりと何なのか見える。
「仁!」
待たせたなと言わんばかりに、仁は鎌を構えていた。
(残り時間 228秒)
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