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太陽の光に反射し、鋭く光る鎌の刃。
真上に掲げ、降り下ろす準備をしている。
(残り時間 226秒)
「あとは任せろおぉお!」
仁はこれ以上ない程の大声で、空から俺と美沙に伝えてきた。
まだ皮膚は弱ってないぞ。
放ち続ける光の球は、相変わらずドラゴンに当たる度に泡が弾けたように破裂し、全く攻撃が効いてるように見えない。
(残り時間 224秒)
視線を仁に戻すと、掲げた鎌からは黒と青の禍々しい光が放たれている。
不吉を感じさせる光は、仁の腕を侵食するように白骨化させた。
(残り時間 222秒)
骨になると共に、辺り一帯が殺伐とした空気へと変化する。
緊張感が漂ったドラゴン戦から、重ねるような不吉さ。
ドラゴンは何かを悟ったように暴れるのをやめ、大人しくなっていた。
(残り時間 220秒)
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