制限時間500秒

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『少し離れた方が良いかもしれない』 光刀からの警告。既に砲撃は止まっていた。 まだ皮膚が弱ってないぞ! 『わからない。ただ飛び散りそうな予感がしただけだ』 (残り時間 218秒) 何をだ? 疑問に思った後、何故か光刀の言葉に重圧を感じ、素直に従う。 「わかった」 見上げると、さらなる変化を目の当たりにする。青と黒が入り混じる光。白骨化は肩まで広がっていた。 今にも仁は、鎌を降り下ろしそうだ。 (残り時間 216秒) 「美沙!離れろ!」 ドラゴンの向こう側へいる美沙に伝わるために、精一杯の大声を出す。 「ウオォオオオオ!」 (残り時間 214秒) 美沙は声に反応してくれ、フードガンを降ろして背中を見せ走り始めた。 (残り時間 212秒) 俺も後退りしながら、この光景を見守る。 (残り時間 210秒) 「ウオォオオオォオォオオ!」 ドラゴンは今までで一番の雄叫びを上げて、再び暴れ始めた。 まるで最後の抵抗のように感じる。 その時、仁は屋上の地を蹴り、両手で鎌を掲げたまま、ビルから飛び降りた。 (残り時間 208秒)
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