制限時間500秒

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クエストボックスの中に入ると、見慣れた光景が視界に映し出された。 暗い部屋にブラックライトが照らされ、奥の壁には機械が設置されている。 全員が入ると、仁が機械を操作し、俺達は後ろから見守る。 仁は画面に触れながら、口を開いた。 「俺ちょっと前に、みんなに内緒で一回だけクエストに行ったんだ。難しいクエストとかじゃないけどさ。散々、何のクエストが良いか調査して。クエストに先客が居たりとかして、その時思ったんだけど本番って何があるかわからないんだよな」 そんな事があったんだ。寧ろ、よく何もなかったと安心する。 「だからさ、何があっても臨機応変にいこう。慌てずに、冷静にさ」 「全くー。仁は秘密が多いよー」 美沙は仁に文句を言いながら、ふてくされた顔をした。 「よし。準備完了だ。あとはDIMを入れるだけ」 仁が振り返り、親指で機械を指差す。 「み、みんな!ちょっと聞いて欲しい事があるの!」 DIMを入れるために取り出した時、はるかは呼び止めるように声を出した。
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