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「はあはあはあはあはあはあはあ!」
走る最中に浮かぶメッセージ。直後、脳裏にはメビウスの輪での出来事が浮かぶ。
これは……。レベル一万超えのプレイヤーが戦闘の意志を示した時の警告!
優君が練習期間の合間に説明してくれた事を思い出す。
(レベルは自由に上下できるから、実は参考程度にしかならないんだ。レベルを隠すシーフモードや、偽ったりするフェイクモードもあるからね。実質、スキルインジェクションを使う際には飛躍的にレベルが上昇したりする。それは命力(めいりょく)っていう力の源も関係してるんだけど、まだそれを知るのは先で良いかな。勿論、レベルを見破る能力者もいるよ)
その時に言っていたが、一万を超えているのはほんの一握りと説明していた。
考えられるのは……。はるか!
まさか、そんなに強いのか……?
メビウスの輪の三国志に匹敵する力。
(残り時間 380秒)
最後の曲がり角に差し掛かる。
『よし!私を抜け!』
俺は走りながら、光刀を鞘から引き抜いた。
溢れ出す白い煙は、体に纏わりついてくる。
同時に光刀は、大砲の形へ変化した。
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