佐々木はるか

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ただしメモリーロックは、簡単に相手にかけられるわけじゃない……。 それに、ユキヤは私の能力を知り尽くしている。 一見 不死身と思われる回復も、実は私が持つ能力の中では圧倒的に燃費が悪く、命力の量が決まっている限り、永遠に続けられるわけではない。 それにユキヤの攻撃は目で追えないために、受ける直前、あるいは受けたと同時に何かしら方法で防御するか回復を繰り返す以外に対策はない。 「メモリーロックを使おうとしているなら、無駄だぜ」 やっぱり読まれている……。 厳しい作戦だが、ユキヤに勝つためにはそれが、一番有効的な手段だ。 和也君が、そろそろドラゴンの元へ辿り着いてる頃だ。 ごめんね。和也君。美沙ちゃん。仁君。 きっと私がいない事で、戸惑っているはずだ。 早く行かなきゃいけないのに……。 「!」 そうだ!巨大網をユキヤに当てる事が出来れば……。 いや最悪でも粘土に当てる事が出来れば……。
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