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「相当、西の方角だったよな?横浜まで歩いてくる気か」
私の言葉に、劉備は驚きを隠せなかったようだ。
「ええ。そのようですよ」
「何のためにー?」
曹操は間髪入れず、興味津々な表情で質問をしてきた。
私だって、そんなの知りませんよ。
下手したら、一緒にいる炎神だって知らないかもしれません。
「わかりません。気まぐれじゃないですか」
「ふふ」
私の言葉に、神は口からわずかに笑い声を出した。
珍しい。神が自然と笑うことなど、ここ最近……いや、もうだいぶ長い間ない気がする。
「とにかく、ヒカルがこっちへ向かっているなら、それで良い」
しばらくすると、ヒカルの話が終わり話は元へ戻った。
「戦争時、私達の配置のパターンをいくつか考えておきましょう」
私の提案に全員が頷く。
「まず、神は最上階に常にいる。これは動かない。確定です」
続けて、全員が頷いた。
「問題は私達がどうするかですね」
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