炎神とヒカル

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「そうか……」 本当に感じが悪いな。つうか、話を戻すと、何でこんな奴に神が興味あるんだよ。 神のレベルは、メビウスの輪の中でも三国志ぐらいしか知らない。 俺達には何一つ大事なことは伝わってこないからな。 俺達よりさらに下は、信仰活動と従うこと、それ以前に生きることに必死な人間が多いため、知ろうとしたりする欲がない。 神がブラックアウトの全プレイヤーの中で、トップクラスなのは明白だ。 雰囲気か? それとも集会で喋る内容か? 違うな。おそらく、力を見せつけている三国志の上に立つ人物ということで、その流れが自然と出来上がるんだ。 三国志の力は誰もが恐れてさえいる。 三国志が従う神。 神に好かれるヒカル。 「じゃあ仲間に出かけることを伝えに行くから、ここで待ってろ」 男は寄りかかっていた木から離れ、俺の横を過ぎていく。 偉そうに。ますます気にくわねえ。 ちょっと試してみるか。 腰抜けなら笑ってやる。 俺はDIMを取り出した。
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