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俺は男の背中に赤外線を当てて、レベルを測定した。
すぐさま画面を確認する。
レベル251……だと?
シーフモードとフェイクモードを併用させて偽ってるのか……?
明らかに俺からすれば、雑魚レベル ジャマイカ。
「どうした……?DIMで測定なんかして……」
男は足を止めて、俺の方を振り返る。
気づかれた……? ありえない……。
わざと余裕を見せたのか、背中を向けた隙に測ったんだぞ。
それか、一瞬の殺意でも感じとったのか?
くそっ。言い訳が思いつかねえ。
仕方ねえ。ここは正直に話しておくか。
「神が気に入る人物が、どれくらい強いのかと思ってな……」
「そうか……満足したか?」
「いや…………」
冷静な顔を崩さずに俺は返答した。
レベル251で、納得できるわけねえええ!
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