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つうか、本当にこんな山奥にいるのか?
木々が生え、草木が生い茂る険しい山道。
その山は、日本列島の西の方角に位置する。
話によると、現在、ヒカルはこの道の終点とも言える山頂付近の洞窟にいるって話だ。能力って怖いな~。
内心、半信半疑どころか、すげえ疑ってた。
本当にあるのかよ。
「あ」
道の先の終点には、薄暗い洞窟が見える。
本当にあった。
『間違いなく、あの洞窟だな』
光刀も何かを察したのか、少し言い方に警戒心を感じさせる。
『気をつけろ……あの洞窟の中に6人の生命反応を感じる』
6人!?ちょっ!待て!
やっぱり仲間がいるのかよ!
『あくまでも6人の数字は、あてには出来ないけどな。最低6人と考えた方が良い。他の仲間が外に出ている可能性があるからな』
と、とりあえず、いきなり殺されたりとかはないだろう……。多分。
さて、どうやって中に入ろうか……。
しかし、中に入って、いきなり攻撃を仕掛けてくる可能性も否定はできない。
逆に奴等を外に出す方法も考えてみるか。
敵襲だああああああ!
そんな言葉を、洞窟の外から中へ呼び掛ければ、慌てて出てくるのではないだろうか?
『却下』
俺は暗闇が広がる洞窟の前に辿り着いた。
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