神との絆

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三国志としてのプライドは、三人の中で一番高いと考えている。 プレイヤーネーム、孫権(そんけん)。これが長き時間を共にした私の名前だ。 メビウスの輪、アジト8階部分。小さな会議室用に作られたその部屋は、βl@ck★OUTの情報番組が見られるモニターが設置されている。 今はその部屋で、会議を兼ねて、私、神、劉備、曹操とモニターを見ているところだった。 「今すぐ、戦争への手配を本格的に始めろ。四大元素に全部隊を集結させ、配陣を考える」 番組が終わり、神がそう言った。 それを聞き、すぐさま私は四大元素に集合のメールをDIMで作成した。 連絡係は、私の役目だ。 「やっぱり俺は先陣をきって突撃したいな」 劉備が無茶苦茶な事を言い始める。 安易な。神が死ねば、全てが無駄になるんだぞ。
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