神との絆

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「それはまずいよー」 曹操が劉備の想いを否定する。 対抗戦のルールは、チームのリーダーが死ぬと全てが終わり。私達のチームなら、神が殺されれば敗北を意味する。 つまり私達は、神だけは全力で守らなければいけない。 だが、その一方で相手のリーダーを倒すために戦力を割く必要性がある。 トータル的に考えると、戦力ならメビウスの方が新撰組より圧倒的に上だろう。 しかし、新撰組の幹部クラスは侮れない。 私としては要注意なのが、局長、副長、総長、沖田、セス、柳生かな。 特に局長、副長、総長は極めて危険な存在だといえる。 そうだ。忘れていたが、報告をしなければ。 「炎神がヒカルとの接触に成功しました」 私がそう言うと、神はあからさまに嬉しそうな声をあげた。 「そうか!ヒカルは何と言った!」 「説得には成功し、現在、寄り道を重ねながら、こちらへ向かっています」 「寄り道?」 曹操が興味津々な表情で私を見る。 「ええ。ログアウト地点を切り替えるアイテムを使いながら、こちらにゆっくり歩いてきてるそうです」
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