神との絆

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私達の本拠地“ゴッドタワー”。外壁を鏡に見せかけた10階建ての塔が本部となる。 その最上階。つまり、10階。そこを神層(しんそう)と呼び、ここは普段から主に神が位置する階になっている。 9階と神層の間は他の階とは違い、高さに大きく差があり、長く続く螺旋の階段を絶対に登らなければならない。 戦争時に関わらず、私達は日常から周りを警戒しなければいけない。 あまりにも有名になりすぎたせいか、お金目的で神を狙ってくる輩は多々いた。 そんな奴らから神を守るのも私達の仕事である。 神層に辿り着くと、赤い絨毯が敷かれた大きめな広間に出る。 その奥に設置された扉の向こう側にあるのが神の部屋だ。 神がログイン中は三国志のうち、一人はその扉の前に常にいるのが基本。 外壁には特別な能力を施しているため、絶対に侵入出来ない自信がある。 だから、神の部屋に通じる広間の段階で敵を遮断出来ればいいのだ。 最も、神層まで辿り着くのにも幾つもの苦労を重ねる防御体制をとっている。 しかし、神層まで辿り着いたのが一人だけいた。 それがヒカルだ。
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