炎神とヒカル

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俺を知っている……? 「悪いな。外で話そうか」 洞窟内に響き渡る声は、男だと認識させた。 松明を持った男は、そのまま俺の横を通り過ぎると、出口へ向かって歩き始める。 この様子……。明らかに俺が来る事を知っていたのは間違いない。 待ち構えていたに等しい状況だろう。 神か三国志が連絡を入れたのか? それなら俺、来る必要ないじゃん。 無意味バカってやつじゃん。 その可能性は低いと考えられるだろう。 でも、何で俺が来ることや名前を知っているんだ? わからねえ。つうか来る事がわかってるなら、洞窟に入る前に出てこいって話なんだよ。 緊張しながら入っていった俺が阿保みたいじゃん。 『ヒャハハハハハハハハハハハハハ!』 ん?何だ、今の不気味な笑いは……。 どこからだ? 狂ったような恐ろしい雰囲気を醸し出す高笑いの声。 『ヒャハハハハハハハハハハハハハ!こりゃ驚きだ!光刀を持ってるぜ!』 洞窟の出口手前。太陽の光が照らされた地面。 男は光を浴びながら、その場で立ち止まり、振り返った。 「お前。光刀を持っているのか……」
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