炎神とヒカル

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「え……」 これは答えても大丈夫なのだろうか……? ヒカルの居場所は、能力を使い神が探し当てた。 ってか、やばい。流れで話したけど、そもそもこいつはヒカルなのか? 「なあ。もしかして、お前らの中に人の居場所を探し当てる能力を持った奴がいるのか?」 俺が答える前に、男は続けざまに質問をしてきた。 「ああ。そういう能力を持った奴はいる」 これならギリギリのラインでOKだろう。 「なるほどな」 「しかも、メビウスの輪に加入しなくても戦争に参加することができる。方法はまだ教えられないがな」 『ヒャハハハハ!おもしれえぇ!参加しようぜ!八つ裂き!殺戮!好物!』 「黙っとけ」 男は拳を握り、ローブの腰部分を軽く叩く。 やっぱり俺と同じく、心に語りかけてくる武器を持っている? 自分が持っているから、何となく直感でわかる。 光刀は俺以外に話しかけた事はないが、こいつが持っている武器は違う。 初めてだ。喋る武器を持った奴は。 「あんたの武器か?」 俺は何気なく質問してみた。 それを聞くと、男は腰の部分からローブを捲り、何かを引き抜く。 現れたのは、柄から鞘まで黒色と白色が混じった異様な雰囲気を漂わす刀だった。
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