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■攻撃部隊最後尾
――――柳生十兵衛―――――
「組長!沖田組長の隊とセス組長の隊は、最前線、伊達組長の隊との合流を目指し地上戦に参加するようです!」
「わかった」
凍りついた光線により、二つに分断されてしまった攻撃部隊と新撰組屯所前の守備部隊。
我輩はポセイドンが現れると、咄嗟に左側へ広がることを指示した。
結果的に現在、右側には壁のように聳える巨大な氷の光線が位置する。
この氷の光線をメビウスの輪側へ辿っていくと、終点地では伊達の隊が地上戦を繰り広げているはずだ。
我輩の隊よりはるか前方では沖田の隊がいる。そして、氷の光線の向こう側にはセスの隊がいるはず。
「どうしますか!?柳生組長!」
我輩の後ろには隊士達が22人控えている。
「柳生組長!我々も最前線の地上戦へ、一刻も早く駆けつけましょう!」
焦るな。策はあるんだ。
我輩の隊より、はるか後方では牛若丸がいる。
牛若丸の視線が痛い。
あいつ、攻撃部隊側がよかったらしい。
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