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―――――牛若丸―――――
戦争が始まってから、時間はまだ30分と経過していない。
ポセイドンによる凄まじい攻撃を、土方副長が防ぎ、隙をついて天草総長の突撃。
そこで、いよいよ敵がアジトから出てきて、本格的に開戦となった。
新撰組屯所を飲み込むほど巨大な光線を凍らせてしまったことにより、俺達は二手に別れる形となってしまう。
さらについ五分ほど前まで晴れ渡っていたはずの視界が、再び現れた濃霧によって奪われ、戦場の前線の様子がわからなくなり、現在は全く状況が掴めていない。
どうなってるんだ。
おそらく、最前線にいる伊達の隊は、既に敵と接触しているはずだ。
敵がアジトから出てきたのは、ここから双眼鏡で確認している。
俺の隊は守備部隊の左に位置していたこともあり、光線が放たれる際は屯所から見て、左の外側に広がった。
「牛若組長!」
「何だ?」
「やはり、伊達組長、沖田組長、セス組長、柳生組長の隊、全員と連絡がとれません」
「そうか」
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