──守備部隊──

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全員と連絡が取れないという事は、戦闘中の可能性が非常に高い。 元々はひし形になっていた攻撃陣の後方にいた柳生が飛び立ったところまでは、幽かに見えたが。 それにしても、敵が全く来ないこともおかしい。 いや。それは普通なのか。 結果的には、ポセイドンの攻撃を防いだ事で敵が出遅れたこともあり、うちのチームが敵の領地に攻め込む形になったが、ここまで誰も来ないなんて。 氷の光線の向こう側にいる家康の隊は、どうしているんだ? 「おい。牛若組長ーどうするんだよー。敵も来ないし。うちらも攻めた方がいいんじゃないか?」 隊士の一人が苛立ちからか、嫌味を含めた言い方で背後から俺に文句を言う。 ただの苛立ちだけではなく、最近になって新しく隊を移動してきた奴等は、俺の年齢のせいもあり、年下に頼るのは情けないと思っているのだろう。 戦争直前に、攻撃部隊と守備部隊の人数調整のためにメンバー編成があったからな。 「黙ってろ」 緊急的状況で、焦っても何も言いことは生まない。 それくらい、小学生でもわかることだ。 ピルルルルルルルルル! 懐に入れておいたDIMが激しい音で鳴り響く。 特殊な鳴り方に体が緊張する。 この鳴り方は……。
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