戦争に反対した女

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出でよ!偉大なる伝説の召喚獣よ! などの攻撃があれば、俺は戦わずにすむわけだから、非常に便利なのだが、現実はそううまくいくはずもない。 柳生が死んだ知らせによって、戦争が始まったという事実が、一気に現実味を増したせいか。 絶対に死に対して、臆病になっていた部分がある。 風神が放つ突風を、方角を変えて地を蹴る事によって、避ける事に成功した。 奴との距離は既に数メートル。 そろそろ攻撃体勢に入らなければ。 腰に差してあるゴルフクラブでいくか。 それとも命力を消費し、能力で挑むか。 はたまた、己の肉体のみを使った武術で攻めこむか。 あらゆる事態に備え、俺はオールマイティーに取り揃えている。 新撰組の幹部クラスでは、意外とそれが少ない。 何かに長けた人間が多いせいだ。 そこが局長と副長に買われ、組長となったのだから。 やはり、いきなりの0距離攻撃は避けるべきだ。 ドライバーを使う事にしよう。 みるみるうちに距離を縮めた事によって、敵の表情が一瞬だけ戸惑ったのを、俺は見逃さなかった。 ゴルフクラブを腰から引き抜き、構える。
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