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メビウスの輪に入ったのは、現実世界からが始まりだった。
あれはまだ現実世界で、宗教としてメビウスの輪が存在していた時。
私は高校生だった。
放課後には友達と教室に残って、弾き語りをしたり、みんなで遊びに行ったのは今も良い想い出。
思えば、あの頃が一番楽しかった。
一方、親の関係もあり、毎週末、メビウスの輪の集会に行く事が多くなる。
その頃は、今の劉備様や孫権様や曹操様は、別の名前で活動していた。
特別惹かれたわけじゃないけど、メビウスの輪での活動は、私の中でも習慣化していく。
慈善活動を繰り返すのは、少なくとも悪い気分じゃなかった。
高校卒業をすると、私は大学へ進学して、それなりに勉強やアルバイトに勤しんだ。
高校時代の友達と会わなくなったのは、その頃からで、充実感ある生活と同時に、私の中では寂しさも芽生えていた。
迎えた二十歳の誕生日。
あれは誕生日の日だったから今も覚えている。
卒業以来に会う、同級生のはるかちゃんと、ご飯を食べた帰りに、急に呼び出されたから。
そこで私は、初めてβl@ck★OUTの話を、孫権様から聞いた。
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