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「ぐっ」
空中へ舞う鮮血。赤い液体は、アルバトロスを振り下ろしたばかりの俺の顔にかかった。
傷は深い。奴に効いたはずだ。
たまらず風神は、俺から距離をとり、遠く離れた位置まで後退し、止血を行う。
「さすが家康様だああああ!」
「もう最高だ!」
「やっぱりあんたが最強だよ!」
群衆に交ざる25人の隊士達は、これ以上にないほどの歓声をあげた。
対する敵のメンバーは、息を飲んで、悔しそうな表情を浮かべている。
「ソノ程度カ?風神ヨ。一騎討チヲ挑ンデ来タワリニハ、アマリニ拍子抜ケダナ」
COOL!決まった!
お祭り騒ぎに、お祭り気分になってきたぜ。
次の攻撃をお見舞いしてやろうじゃねえか。
遠く離れた風神に、息もつかせぬような攻撃を仕掛ける。
俺は、命力をふんだんにアルバトロスへ注ぎ込んだ。
同時にアルバトロスのヘッド部分には、サッカーボールサイズの火焔球が浮かび上がる。
アドレスへ。お静かに。
俺はアルバトロスを振り上げ、火焔球めがけて、全力でスイングをした。
接触した火焔球は、轟音を奏でながら、凄まじいスピードで風神に襲いかかる。
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