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命力を毒に変える力。かなり無茶苦茶な能力である事には間違いない。
おそらくエンプティーではなく、スキルインジェクションでしょうね。
私が走り出すとほぼ同時に、孫権さんはすぐに距離を詰めてきた。
黄金に輝く巨大な扇子を構え、凄まじいスピードで迫り来る。
間に合いません。
窓に到達することよりも、孫権さんが私に攻撃する時間の方が遥かに早い。
仕方ない。ここは一度、攻撃の回避に専念しますか。
能力が使用禁止と言えども、レベルが下がるわけじゃありませんからね。
孫権さんが刀のように扇子を振る。私はぎりぎりのところで、最大限に屈み込み、扇子を避けました。
危ないですねー。下手したら体が真っ二つじゃないですか。
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