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そのまま全力で、敵を目掛け拳を突き出す。
孫権さんは空いている左手で、私の拳を軽々と防いだ。
接近戦にも、だいぶ慣れていますね。
てっきり扇子で防ぐのかと思いましたが、あえての肉体による防御。
肉体で防ぐ技術を持ち合わせているなら、次の攻撃を繰り出すための最善策。
予想通り、私の拳を防いだ孫権さんは、扇子を構え攻撃体勢に入る。
そのまま、鋭い扇子による攻撃。
冷静に後退しながらの回避。ぎりぎりの所で避け、私の鼻先を掠める。
やはり速い。
今、孫権さんには攻撃を終えた直後なので、隙があります。
しかし、息が出来ないため、次の攻撃を繰り出すことが出来ない。
息継ぎは、即死に繋がる。
早く脱出しなければ。
動くと、やはり息が続かない。
まずいですね。
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