戦争の行く末

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話こそしてないものの、新撰組に所属をしていれば、誰でも知っているだろう。 優くんと同じ立場である組長だ。 柳生組長。攻撃部隊の後方に控えてたはず。 ポセイドン急襲での分断時、俺達と同じ側に逃げたのが視界に入ってたところまでは確認していた。 それが何故ここに? 後方から一気に大聖堂へと移動した? 確かにメビウスの輪のアジトへ辿り着くまでに、柳生組長との隊士と俺が所属する一番隊は合流した。 そう言えば、さっきまでの隊士の中には、柳生組長の隊のメンバーも含まれている。 「友人が怪我をして、一度戦線離脱しました」 仁を再び背負いながら、俺は事の状況を口にした 柳生組長は表情を変えずに俺と仁を見る。 「そうか……」 この人は回復能力なんか持ってないよな。何しろ剣士として有名な人だ。 柳生組長は静かに俺と仁の前を通り過ぎると、大聖堂の入口を指差して口を開いた。 「その中で休んでいるがいい。そして最初に来た人間にこう伝えてくれ」 「え?何をですか?」 「探し人は、龍の心臓で生きていると」
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